今回は伊丹ー東京ー国際便のメリットデメリットを書きたいと思います。伊丹でなくとも地方の国内専用空港の方も参考にしてください。ちなみにANA/JALの場合で書いています。LCCは適用されません。
関空は遠い!伊丹がいい!とお思いの方、多いはずです!!京阪神にお住まいの方は関空が遠いですよね。2時間近くかかってしまう方も多いと思います。この2時間があれば、伊丹〜東京が1時間、チェックインが早くて1時間前(遅くて30分前)なので、伊丹に行くのと同じなのでは?と思ったりしませんか?
このページの内容
税関問題
伊丹には税関(国際対応)設備がないため、必ず(行きも帰りも)東京で荷物の再チェックを受ける必要があります。一度施設を出ることになるので、同様に、持ち物チェックももう一度受ける必要があります。
伊丹空港国際化に反対の方には賛成派の意見や災害のときの予備空港としてのありかたをもう一度ちゃんと考えて欲しいです。国際便発着はいろいろ問題もあるのですぐにはきっと難しいだろうことはわかります。なので、せめて税関設備だけは作って欲しいですね。そうすれば、東京でスーツケースを一度受け取って、また引き渡すという作業をしなくて済みます。国際便の飛行機は飛ばさなくても良いです。税関設備だけはお願いしたい。
関西空港の水害(沈んだ)ときも、伊丹が国際対応できていなかったため私は1泊広島に泊まり、広島空港早朝便に乗り、36時間もかけて、3回も乗り継ぎをして(無駄に台湾にいったりした)ヨーロッパに入ることになったのですよね。この問題はかなり大きな問題だと思うのですが未だ解決していないですね、川西市長さん。
いろいろ問題:騒音による地域住民の反対(特に川西市=川西市長が反対派)、滑走路の長さ・本数など。
メリット:交通問題
朝発の便の場合、関西空港に行くまでの電車が通勤ラッシュアワーとかぶるんです。。。ほどほどに満員の電車で大きなスーツケースを運んでいると、周りの人がかなり迷惑そうな目で見てくるのですよね。
もちろん帰りもしかり。混んでる電車でのスーツケース、しかも私の場合はバックパックまであるのでかなり場所をとります。いろいろ気になって移動中に眠ることもできません。
そんなときは近くの伊丹空港までタクシーで行く・帰るほうが便利、かつ安かったりします。
関空まで2時間距離の方にとっては、きっと電車やバスだけで2000円近くかかると思います。2人や家族で旅行に行くなら、4〜5千円かけてタクシーで移動しちゃいます。4人であれば8000円くらいの距離の方まではお得だということですね。関西のタクシーは5千円以上5割引(通称ごーごー割)なはずなので、結構な距離にお住いの方でもタクシーで行くほうがお得なはずです。
家を出る時間もほんのすこし、関空より遅くて済みます。乗り換えや徒歩にかける時間が必要ないのですこし遅くても大丈夫なのです。(渋滞が発生しやすい道を使う方は気をつけてくださいね)
メリット:国内便のチェックインはギリギリまでOK
国際便と言えば2時間前チェックインが多いですが、国内便なのでギリギリまでチェックイン可能です。そして、国内専用空港は基本的に大型空港ではないのでチェックインカウンターから飛行機の荷物室までが近いです。なのでバッグドロップ(預け入れ)もギリギリになっても、積み残されたりする可能性はかなり低いです。
ANA/JALは責任感からなのか必死になって対応してくれます。
メリット:夕方発着便があるので時差ボケしにくい
これがかなり大きいです。関空は便数がすくないですし、関空利用している航空会社も東京に比べてすくないので時間が選べないことが一番つらいです。AFパリ行きだと朝発しかないですし、帰国も朝着しかないのです。
つまり、かなり時差ボケします。朝発だと前日夜〜起床までの時間がとても短くなりますし、朝が早いからといってずらして睡眠をとってしまうと機内で寝すぎてしまい、パリについた頃にぐぐぐと眠くなり・・・ということで到着後に時差ボケします。
朝着便は帰ってきてからが地獄です。朝のうちに家について、夜まで起きていられますか?ヨーロッパタイムだとちょうど寝る時間の頃、日本につくわけです。家に帰ってから「うたたね」程度に寝るつもりが、がっつり6時間程度寝てしまうのがオチです。もちろんそうなったら夜になっても寝れません。
そんな日々が2〜3日、長くて1週間程度、朝がつらく夜に眠くならない日々が続きます。
夕方便だと時差ボケがかなり軽いです。帰国後、晩御飯を食べたらお風呂に入って荷物を解いて数時間過ごしたらもう寝て良い時間になるからです。ちゃんと寝るべき時間に寝られるので、時差ボケにはほぼならないですし、たとえなったとしても耐えれる程度です。すぐに日本タイムになじめるので、翌日からお仕事がある方には夕方便をお勧めします。
たとえ国際便フライト〜国内移動であまり眠れなかったとしても、帰国後、爆睡の許される日本時間の「夜」がすぐきます。疲労でぐっすり朝まで眠れてしまうので時差ボケがすぐ治ります。
メリット:移動中、安心して寝れる
さすがに伊丹空港の場所・行き方を知らない運転手はいないでしょう。多少朝早く起きたとしてもタクシーの移動中は安心してゆっくり眠れます。
時間的比較
たとえば、
- 10時発の関西空港=>8時にチェックイン締め切り=>6時頃に家を出る(徒歩込み)
- 10時発の伊丹空港=>9時にチェックイン締め切り=>7時にタクシーを家に呼ぶ(徒歩不要)
のような感じです。もうすこし早い9時や8時の関西空港便は始発くらい、または始発より早くに家を出ないと間に合わないですね・・・。
費用的にはタクシーの方が少し高いかもしれませんが圧倒的に楽チンで、安心なので、前日よく眠れます。
メリット:日本のANA/JALのほうが国際便の座席ピッチが広い(気がする)
AFなどのエコノミーよりもANA/JALのエコノミーのほうが広い気がします。ほんの少しかもしれませんが、なんだか広く感じます。映画なども日本語のものが多いですし、CAさんが日本語なので何かあったときにすぐ質問できます。
デメリット:羽田・成田で荷物を拾う必要がある
東京に着いたらまずバゲッジクレームで荷物を一度ピックアップする必要があります。そして乗り継ぎ便の方はこちら〜の矢印をたどって、再度バッグドロップ(預け入れ)をする必要があります。
つまり、いったん普通に最終目的地が東京のお客さんと同様に「出る」ことになります。
羽田は特に国内便ターミナルと国際便ターミナルが電車で1駅程度の距離で離れているのでやっかいです。スーツケースを引っ張って隣駅まで行かないといけません。成田は歩ける範囲だったと思います。
ちょっとばかり遠い移動が入りますが、「通し」で購入したチケットであれば時間的には十分乗り換え可能だと思います。
デメリット:国内移動便が遅延する可能性がある
ANA/JALをお使いの場合は、めったに遅れるということはないのですが、大雪の場合や台風・噴火によって遅延することも考えられます。
最終目的地まですべての経路がANA/JALである場合は、問題なく振り替えてもらえますが、アライアンスが同じだけで他社という場合もよくあると思います。
JAL伊丹=>東京AF=>パリ
のような経路ですね。AFはエールフランスです。ワンワールドグループからスカイチームへの乗り換えの場合は振り替えてもらえるか保証できません・・・。(今のところ、そんなことになったことがないのでわからないのです。すみません)「通し」で購入したチケットであれば、亜希さえあればある程度交渉は可能かと思いますが、ダメかもしれないということを心に入れておいてください。
デメリット:ちょっとだけ疲れる
経過時間は一緒ですが、やっぱり乗り換えをする・便数が1本増えるということでほんのちょっとだけ疲れます。
よく言えば、帰りの便は東京乗り換えのこの「ほんのちょっとの疲れ」のおかげで国内便1時間程度を記憶が失うほど爆睡できます。国際便で帰ってきたとき、飛行機内であまり眠れなくてもこの1時間の国内便フライトで爆睡できてしまい、到着したらかなりスッキリ回復します。なので、ちょっとだけ疲れるというデメリットに入れました。
終わりに
交通的問題や時差ボケから考えると、伊丹発着を私はお勧めします。
東京乗り換えでちょっとだけ荷物の面倒があり・疲れたとしても、帰国後は安心して眠れる(寝て良い時刻になっている)ので、その後の生活に支障がすくないからです。
どこに行くにしても、時差が6時間以上ある場合は、その国の夜につくようにすれば時差ボケが少なくて済みます。1泊分余分となるじゃないか!とお思われる方は、行きだけ朝〜昼着便にして、日本への帰りは夕方〜夜着便すると時差ボケしにくいですよ!
ではー!