室内でWifiが遅いんです!石壁の家の中は電波が不安定だということ

フランスに滞在していて感じたことは、日本に比べてネットの状況があまり良くないこと。とくに室内のWifiが遅いこと。しょうがないなと自分を落ち着かせる「遅い理由」を3つあげてみました。

はじめに

私の場合はスマホ(iphone xs)はまだいいのですが、Macbook(2016)がとっても遅いのです。iphoneはいちおう繋がるし、表示時間が遅いなと思うくらいで済むのですが、Macbookは繋がりもしません。

ホテルに滞在しているときは、Wifiのパスワードはくれるもののぜんぜん繋がらないよ現象がかなり頻繁にあります。繋がっても、GoogleMapでさえなかなか表示されないよという遅さです。

なんでこんなにネットが繋がりにくいのか考えてみました。

 

(1)WiFiルーターの設置場所が遠い、という理由

ホテルの場合は、設置場所からきっと「遠い」からダメなのかもと誰もが思いますよね。

繋がっても遅いのならばまだマシです。繋がりもしないのがフランスです。

  • エレベーターから遠い部屋
  • 一番上の階
  • 一番端の部屋

だったりすると、日本でも繋がりにくいことがありますし、WiFiルーターがどこにあるのかわからないですがなぜかあきらめがつきます。

 

でも、一般の家でもこれ、起こるんです。

日本では1階の電波が2階で弱いことはあるものの「キーが認証できない」程度に悪くなることってありませんよね。でもフランスあるあるです。

戸建で、同じ階にWiFiルーターがあっても、扉・壁などの遮蔽物が2〜3枚あるともうかなり微弱になってしまいます。日本なら同じ階なら動画を見たりもできる程度には繋がるのに、こちらではかなり微弱。動画はカクカク、ネットサーフィンも読み込みの遅さを感じちゃうくらいになってしまいます。

 

エクステンダー(中継器)とPLC(コンセント介入式LAN)

フランスではよく「エクステンダー」を見かけました。ホテルでも、レストランでも家庭でも。

エクステンダーとは、例えば1階にある親機(無線LANルーター)から飛んでいる電波をキャッチして、2階にあるパソコンやスマートフォンなどへ電波を届くようにしてくれる。イメージでは弱い電波を拾ってそれを増幅、親機くらいの電波の強さに戻して飛ばし直してくれる機械かな。

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また、PLCを使ってることもあるようです。

日本ではあまりメジャーではないPLCですが、こちらではあるあるのようです。

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PLC(コンセント介入式LAN)とは、LANケーブルの代わりにコンセントの中にある電力線(壁の中の電気配線)を使ってデータの通信を行う通信技術で、これを使えば1階から2階へ長いLANケーブルをつながなくても良くなるわけです。とっても便利なシロモノですね!

 

家が大きい場合は、長いケーブルを家の長に張りめぐらせるのではなく、PLCの1つめを親機のところに、2つめをPCのある部屋に取りつけ、有線でつないでいたり。2つ目に無線LAN機をつなげてWiFi電波を飛ばしたりと。

中継器1機では届かない環境のときはPLCを使っているのかな。

 

さて、日本とは違いなぜこんなに電波が通らないかというと、壁に秘密がありそうでした。

 

(2)建物の構造が、という理由

日本は木造建築で、柱と柱の間はポリウレタンなどが詰まっているベニヤだったり、石膏ボードだったりとそこそこ柔らかい素材で壁ができているわけですが、ヨーロッパでは石(岩?)やブロック(レンガみたいな)でできていることが多いです。

  • 硬く
  • 重く
  • 分厚い

聞いてみたところ、これらの特徴から電波を通しにくく、電波を反射しづらいそうです。

電波は壁に乱反射することで奥へ奥へと進んでいくので、建物の構造的に電波が弱くなるのはしょうがないことなのですね。

 

(3)そもそもの回線状況が、という理由

日本って、どんな田舎でもいまやネットはサクサクですよね。田舎ぐらししながら都内の会社オフィスとやりとりしている方もいらっしゃるのでは?自宅勤務という仕事の仕方も多くみられるようになってきた日本。

光ファイバーが整備され、田舎でも安定してそこそこのスピードでネットをつなぐことができます。

 

フランスでは都市部(シティ)は光回線が「備わっている」ことがあります。都市部で光回線が通っていたとしても光回線を使っていない家庭もたくさんあるようです。

また、ちょっとした田舎では光ファイバーは通っていません。そもそもインフラとして光ファイバーがないのです。田舎では観光客が来る地域にしか整備されていなかったりするのです。

 

「隣街は光ファイバーだけれどそこから車で5分のうちには光ファイバーはきてないよ」

といっていました。

田舎の屋内では電話の電波もつながりにくく、データ通信は3G〜エッジになるほど電波が弱いので、「え、じゃあここはどういうLANになっているの?」と聞いたところ「ADSL」または「ISDN」というお答えをいただきました!!!

電話回線を経由しているんですよ・・・。ADSLなら近所を含め家庭内で接続者(回線使用者)が少なければばテレビゲームができる程度の速度は出ますが、ISDNでは無理ですね・・・。

 

日本ではADSLは廃止される方針ですでに私の周りでは絶滅しているのではないかと思うほど、ADSLの人はいません。

日本で、固定電話って使っていますか?

固定電話回線を持っていない人も多く、「ISDN」はその言葉さえ聞きませんね、最近。若い方は知らないのではないかな。なのに、フランスでは都市部ではないところはこのようなインフラ環境しかないことも多々あるそうです。

 

電波が悪くなる理由は、持ち主にはどうにもならないこともあるのかもしれません。

電波が悪いのは、ホテルや家の「無線LANの設置箇所が悪い」や、「建物構造が悪い」のではなく「そもそも回線が遅い」のですから、しょうがないのです。

 

おわりに

ということで、日本ほどネット環境は今現在、整っていませんでした。iphoneはぎりぎり動いてくれているので良しとしています。

どこかにいくときは、ホテルでゆっくり動画でもみよう〜と思っていても、そううまくはいかないこともあるということも予想して「本」は持って行ったほうがいいのかも。

 

P.S.

ちなみに、わたしのMacbookだけが無線LAN(ハード)が弱いのかと思ったのですが、ネット上には同じ機体の方からちょこちょこ繋がりにくいという声が上がっていました。

個体差のようです。泣

 

では!

 

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